ヘッドハンター

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あなたの値段、いくらですか―?

ヘッドハンター【headhunter】

①所定の事業についている者の、転職を斡旋する者
②首を狩る者。

その男、救世主か。悪魔か。

ある者は「転職して救われた」と言い、
ある者は「あの男に騙された」と言う―

黒澤和樹(江口洋介)は「SAGASU」という黒澤を含め、社員わずか3名の弱小転職斡旋サーチ会社の社長兼ヘッドハンター。
対象者やクライアントの心の中に深く入り込み、強引ともいえる手腕で企業と候補者のマッチングを実現させていく、異端のヘッドハンターである。

黒澤を支えるのは社員の灰谷哲也(杉本哲太)。
黒澤とは腐れ縁で2人の関係には表には見えない因縁が―?
さらに、高いPCスキルを持つ若手社員の舘林美憂(徳永えり)。

元経済新聞記者で黒澤に力を貸す眞城 昭(平山浩行)。
そして、黒澤と対立するのは業界最大手の転職斡旋会社
「ブリッジ」に務めるやり手の赤城響子(小池栄子)。

“転職”を通して、様々な人々の大きな「転機」に巻き起こる
出来事や人間模様を時にスリリングに描く―

放送日時

4月16日スタート 22時~ 放送

ストーリー

第1話

ヘッドハンターとは、企業の要望に応え、必要な人材の転職を斡旋する者をいう。この物語はヘッドハンターを生業とするひとりの男・黒澤和樹(江口洋介)を通じ、転職にまつわる様々な人間模様を描く新しいヒューマンドラマ。対象者の心の奥深くまで入り込み、選択を迫ってゆく強引なやり方に、ある者は“救われた”といい、ある者は“酷い目にあった”という。はたして黒澤は、人生の転機に現れた救世主か?それとも悪魔か?

大手家電メーカーのマルヨシ製作所の社長・横河は大勢のマスコミを前に、大幅な構造改革を発表する。その様子を会議室のモニターで見ていた技術者の谷口は、消極的な経営方針にうんざり顔。その時、彼の脳裏にある言葉がフラッシュバックする。

「あなたの値段、知りたいと思いませんか?」…数日前、谷口は「SAGASU」代表のヘッドハンター・黒澤にそんな言葉ともに転職の誘いを受けた。音響機器のエンジニアとしての手腕が買われての引き抜き話だった。だが過去に3度転職を断った谷口は慎重な態度を崩さない。一体、何が彼の決断を鈍らせているのか?

「SAGASU」は黒澤、灰谷哲也(杉本哲太)、舘林美憂(徳永えり)、わずか3名という弱小人材紹介会社。難攻不落の難しい転職案件ばかりを扱っている。黒澤は経歴が謎で、30年の付き合いがある灰谷ですら詳細を知らない。二人の仲も複雑なようだ。 灰谷と美憂は、とあるパーティーの席で、転職斡旋会社最大手「ブリッジ」の赤城響子(小池栄子)に出くわす。業界の信用度向上を目指す彼女は、乱暴な黒澤の仕事ぶりを嫌悪し、あからさまにライバル心を燃やす。

家族や先輩への想いから転職を決断できずにいる谷口に、黒澤は「あなたにとって一番大切なものは何か?」と問う。はたして黒澤は谷口のヘッドハントを成功させられるのか?

第2話

大手企業・大急グループに吸収合併された「五陽テック」の元社員ながら、今や役員候補にまで登りつめた郷原泰三(高嶋政伸)。しかし、郷原にとって五陽のDNAは今も誇り。内心ではやり方の違う大急に不満もあった。ところが、郷原が唯一心を許す親友の柳井君秋(正名僕蔵)は、黒澤和樹(江口洋介)に転職話を持ち掛けられていた。「新天地で存分に手腕を発揮してみないか?」そんな2人の会話を大急の若手社員が聞いていた…。

第3話

総合商社「三網物産」の社員・熊谷瑤子(若村麻由美)は、女性総合職第一号として、これまで数々のヒット事業を手掛け、マスコミにもたびたび取り上げられるなど、ちょっとした有名人だ。そんな瑤子に、黒澤和樹(江口洋介)は転職話を持ち掛ける。従業員3万人規模の企業で、女性初の役員として迎えたいという話だ。瑤子は前向きながら、慣れた様子であしらっているようにも思える態度。実は、黒澤のライバル赤城響子(小池栄子)からも、ヘッドハントの誘いを受けていた。奇しくも同じ人材を奪い合うことになった黒澤と響子…。こうしてそれぞれのやり方で瑤子の獲得合戦が始まった。
そんな中、2人に差出人不明の一通のメールが届く。それは瑤子の私生活に関する暴露メールだった。

第4話

黒澤和樹(江口洋介)らはある温泉地の老舗旅館「松葉楼」に来ていた。旅館の大旦那・松原善三(伊武雅刀)が倒れ車いす姿に。息子たちと絶縁状態であることから、新たな後継者を探して欲しいという依頼だ。だが芳しくない経営状況を知った黒澤は、ひとり現地に残り、旅館事情の調査に乗り出す。東京に戻った灰谷哲也(杉本哲太)と舘林美憂(徳永えり)は早速条件にあった候補者をあげるが、なぜか善三にOKを出す気配がなく…。

第5話

待遇は部長職、年俸200万円アップ…54歳の転職としては厚遇の話に、西郷守男(板尾創路)はなぜか首を縦に振らない。ひとつの会社を勤め上げることに美徳を感じているのに加え、黒澤和樹(江口洋介)のようなヘッドハンターを嫌っていたのだ。だが西郷の妻・早苗(山下容莉枝)が介護疲れで倒れてしまう。要介護の父、疲労困憊の妻…お金が必要な事態に陥り「200万円アップ」という言葉を思い出した西郷は黒澤の事務所を訪ねる。

第6話

「タマル精機」人事部・芥川紘一(宅間孝行)の前に現れた元上司の川端敏夫(春海四方)が突然、倒れ意識不明に。妻の妙子は夫が悪質なヘッドハンターに騙され、転職したことを相談するため、芥川の元を訪ねたのではないかという。話を聞いた響子(小池栄子)は、黒澤(江口洋介)に悪徳業者探しの協力を要請。自分にも疑惑の目が向けられていると知った黒澤は協力することに。
やがて川端の転職先で奇妙な点が浮上。島崎剛(野間口徹)という男が絡んでいるとがわかり…。

第7話

黒澤和樹(江口洋介)は、ゴッドハンドと呼ばれる外科医・磯田清十郎(平田満)を地方都市の大病院にヘッドハントしようと病院を訪れる。人格者で人気者だった磯田だが実は愛弟子の高坂次郎(丸山智己)からパワハラで訴えられていた。そんな男を狙う黒澤の真意は?一方、黒澤の過去を知る灰谷哲也(杉本哲太)は、急な休暇を取り姿を消す――。
さらに、響子は高坂をヘッドハントしようと動き出し…選ばれるのは師匠か弟子か?

最終話(第8話)

財務省の国有地払下げ問題が発覚。なぜか関連文書は破棄され、払下げを認可した議員・藤堂誠一(堀部圭亮)に不正献金の疑いが。
藤堂は黒澤和樹(江口洋介)が心酔していた元上司だった。藤堂の依頼で黒澤は、記録の改ざんを命ぜられ、悩む財務省の職員・川瀬次雄(山本耕史)を好条件で転職させ、口封じの手助けをすることに。
黒澤の裏切り行為に灰谷哲也(杉本哲太)も赤城響子(小池栄子)も激高。サガスが解散する事態に発展し…。

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キャスト

  • 黒澤和樹・・・江口洋介
  • 赤城響子・・・小池栄子
  • 舘林美憂・・・徳永えり
  • 及川百合・・・山賀琴子
  • 武井恭平・・・岡田龍太郎
  • 眞城昭・・・平山浩行
  • 灰谷哲也・・・杉本哲太

スタッフ

  • 監督:・・・・・星 護(『世にも奇妙な物語』、『僕の生きる道』、『名探偵金田一耕助』シリーズ他)
  • 脚本:・・・・・林宏司(『コード・ブルー』、『BOSS』、『ハゲタカ』、『医龍』、『離婚弁護士』他)
  • 主題歌:・・・・・Beverly「Baby don’t cry ~神様に触れる唇~」
  • プロデュース:・・・・・稲田秀樹(テレビ東京) 高丸雅隆(共同テレビ)
  • 制作:テレビ東京