【放送局/放送時間】
・NHK総合/日曜24時10分(初回放送7月22日)
【作品概要】
江戸は深川、仲町にて損料屋・出雲屋を営む、 お紅と清次という姉弟がいた。
損料屋というのは、日用品から骨董品、 そして美術品とありとあらゆる品をいくらかで客に貸し出す商いのこと。
ただこの出雲屋が取り扱う道具たちが、 他の店のものと一味も二味も違うのは、 作られてから百年以上が過ぎ、魂を宿した「つくもがみ」という一種の妖のようなものになってしまっているところ。
お客の元に貸し出されては、色々な話を聞いて来て、噂話を繰り広げる「つくもがみ」たち。
人が良く情け深いお紅と清次は、そんな「つくもがみ」たちの力を借りながらこの町で起こる大小さまざまな騒動を解決していく。
江戸の町に花開く「つくもがみ」と人間たちとが織り成す悲喜こもごもの人情噺、 骨の髄までとくとご堪能あれ
【ストーリー】
第1話:「利休鼠」
江戸は深川・仲町にて損料屋・出雲屋を営む清次とお紅の姉弟の元に、武家の次男坊である勝三郎が訪れて、失くしてしまった鼠の根付を探して欲しいと依頼する。その根付は、結婚相手である有力武家の蜂屋家の跡取りに代々受け継がれてきたもので・・・。
第2話:「梔子」
古美術商の浜松屋宗右衛門という人物から、源義経、光源氏などが描かれた店の掛け軸の絵が夜ごと入れ替わるので調べて欲しいという相談を受ける清次。つくもがみたちを宗右衛門の店へと貸し出して情報を集めると・・・。
第3話:「撫子」
勝三郎の許嫁の早苗の道具を引き取るため、蜂屋家の屋敷を訪れたお紅。しかし早苗は大いに不満がたまっている様子。お紅が話を聞くと、母のおたつが婚礼を機に早苗を一人前の凛とした大人の女性にしようとして・・・。
第4話:「焦香」
出雲屋には最近、粋な遊び人として名の通った両国の呉服屋・近江屋の若旦那である幸之助が頻繁に姿を現していた。幸之助には表向きは粋だが、それは女性を油断させる為の演技ではないかという噂があり・・・。
第5話:「深川鼠」
最近、江戸の街に義賊「イタチ小僧」が現れて大活躍。なんでも噂によれば麻布の神社で願掛けすると、イタチ小僧がそれを聞きつけて願いを叶えてくれるという。そんな中、岡っ引きである平蔵が出雲屋を訪れ・・・。
第6話:「碧瑠璃」
ある朝、散歩に出かけた清次は幸之助と出会う。両国橋の上で近況を話していた二人だったが、ふとしたはずみで幸之助が川へと落ちてしまい、代々受け継がれてきた印籠「焦香」を失くしてしまう。幸之助は賢明に探すが「焦香」は中々見つからない。そんな中、「焦香」を拾ったという若い衆が現れ・・・。
第7話:「裏葉柳」
勝三郎のいる佐久間家で働いていた料理人・徳兵衛の独立祝いに祝儀として出雲屋の道具を貸し出して欲しいとの依頼を受ける清次。そこでいつものようにつくもがみを徳兵衛の店へと貸し出すと・・・。
第8話:「江戸紫」
ある時、清次は幸之助から、最近仲良くなった海苔問屋の半助という人物について調べて欲しいと相談を受ける。粋で鯔背、若くして海苔問屋を成功させる商売の才覚も持ち合わせる色男の半助が、見返りなく自分に良くしてくれる事に対し・・・。
第9話:「秘色」
お紅はかつて愛を告げられた佐太郎という男と所縁の深い「蘇芳」なる香炉をずっと探していた。中々手掛かりがつかめずにいたのだが、ある日、月夜見とお姫が貸し出された料理屋にて、お紅と同じく「蘇芳」を探していると話す人物と出くわす。その話を聞いた清次は・・・。
第10話:「檳榔子染」
出雲屋には現在、20両もの借金がありその返済期限が迫っていた。清次は貸し手である網元に頼み込み返済を一か月だけ待ってもらう。網元は損料屋の品物を売ってお金を作ることを勧めてくるが、清次はその提案を断る。ただ20両はあまりにも大金で、他にめぼしい金策も見つからない。そんな中・・・。
第11話:「似せ紫」
許嫁の早苗が前の恋を引きずっているのではないかと不安を覚えた勝三郎から、早苗の気持ちを確かめて欲しいという相談を受けた清次。半助に相談してみると、幸之助もおはなとの恋愛に悩んでいるので、ちょうどいい機会と勝三郎と早苗、幸之助とおはなの4人を招き、茶会を開こうという事になる。その茶の席で・・・。
第12話(最終回):「蘇芳」
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【キャラクター:声優】
- 清次:榎木淳弥
- お紅:小松未可子
- 佐太郎:櫻井孝宏
- 野鉄:奈良 徹
- 月夜見:仲野 裕
- 五位:平川大輔
- お姫:明坂聡美
- うさぎ:井口裕香
- ナレーション:片岡愛之